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前編に引き続き、後編ではベーパーロックとフェード現象についての詳細に触れてみましょう。
難しい事は「パス」したい方は、山岳ドライブでもしない限り余り関係が無いかも知れませんので、サラリと流して下さい。 |
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| その1 ベーパーロック |
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| 詳細 |
現象 |
ブレーキの踏み込みが深くなって利きが悪くなったり、「スカスカ」する様になって利かなくなる。
変に機転を働かせて、代わりにサイドブレーキなど使えば、ホィールがロックしてスピンしてしまう場合も有ります。 |
| 原因 |
ブレーキの使いすぎによるオーバーヒート、あるいはエンジンの熱がブレーキ・ラインに伝わり、中のブレーキ液を加熱する事により、ブレーキオイルが沸騰してベーパー(気泡)が混入する。 |
| 原理 |
ブレーキのマスター・シリンダーからホィール・シリンダーまでの油圧回路には、ブレーキ液が充満しています。
つまり、足でブレーキペダルを踏んだ力が、油圧回路を通してホィールのブレーキを作動させているのです。
ところで、何故 液体が入っているのでしょうか?
それは、空気(あるいはガス)は力を加えると圧縮されて体積が小さくなり、充分な圧力が伝わら無くなるからです。
この空気の性質を応用したものが、エアーサスペンションです。
空気が圧縮される事で、ショックを吸収しています。
従って、ブレーキ・ラインでは、空圧回路では無く油圧回路となっている訳です。
では、ブレーキ液はオイルでは無くて水でも良いのでは?
それは違います。
まさしく、ここが重要なポイントになって来るのですが。
水は、ご承知の通り約100℃付近で沸騰します。
それに引き替え、油は更に沸点が高くなっています。
つまり、簡単には沸騰しません。
「天ぷら」は何故「カラッ」と揚がるか?!
それは、「衣」や「ネタ」の中の水分は100℃で沸騰するのに対して、油の方は沸騰していないので食品中の水分が排出されるからです。
「天ぷら油」は、180〜200℃以上の温度が有ります。
液体が沸騰すると、蒸気が発生します。
液体中に含まれていた僅かな空気や水分が蒸気となって空圧回路の中に存在する様になれば、ホィールに伝達されるべき力にロスを生じる結果となってしまいます。
ブレーキペダルを繰り返し頻繁に踏む事により、油圧回路が熱を持って圧力が抜ける様になり、ベーパーロックに至る訳です。
空気も液体も、圧縮すると熱を持ちます。 |
| 応急対策 |
ブレーキ液の沸騰は、日陰で冷却すれば元に戻ります。
時間にゆとりが無い場合は、ブレーキ・ドラムやブレーキ・パイプに水をかけてやる。
また、ブレーキの使いすぎが原因の場合には、ライニングの点検も必要になります。 |
| 本格修理 |
ブレーキの使いすぎならば、四輪すべてのライニングを点検する。
熱で材質が駄目になっている事も考えられる。
その他の熱が原因ならば、熱源を遮断する対策が必要。
さもなくば、再発します。
また、熱が冷めてもブレーキの利きが悪い場合は、回路中に気泡が溜まっている事も考えられます。
その場合は、空気抜きの作業が必要です。
自然放置では悪化する事は有っても直る事は無いかも知れません。
早めにディーラーや修理屋さんへ持って行きましょう。
ちなみに、空気抜きは、昔やった事が有りましたが空気入れになってしまった。。。
簡単な様で結構難しいです。
重要な部分には、素人は手を出さない方が良い。 |
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| その2 フェード現象 |
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| 詳細 |
現象 |
ブレーキを踏んでも利きが悪い |
| 原因 |
ブレーキの使いすぎにより、熱の為にライニングが劣化してしまう。 |
| 原理 |
ブレーキ・ライニングとドラムの摩擦によって、回転エネルギーを熱エネルギーに変換し、その熱エネルギーをドラムやディスクから大気中に放散するのが、ブレーキの基本原理です。
だから、熱が放散されずにドラムに蓄積されると、ライニングが劣化してブレーキが利かなくなります。 |
| 応急対策 |
ブレーキ・ドラムやディスクが過熱した事が原因なので冷却すれば良い。
ドラムやディスクに水をかければ、簡単に復旧出来る。 |
| 本格修理 |
ブレーキ・ライニングが駄目になっていないかを点検する。
また、ブレーキ・ドラム部分の通風を阻害している原因が無いかを点検する。 |
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エンジン・ブレーキを上手く使おう!! |
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| ディスクブレーキ |
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この、フェード現象対策として登場したのが(かなり昔の話し)、ディスク・ブレーキです。
つまり、ブレーキ部分に熱が蓄積されない様に、熱放散を非常に良くしたブレーキです。
円盤状になっている形状そのものよりも、熱放散の良さが優れている点です。 |
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01/28/2007 |
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