(6) 補足説明 / DHCP

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そもそも、DHCPとは何ぞや? という疑問にお答えしましょう。
車に例えれば、「オートマ車」がDHCP(DHCP ON)に当たります。
少々無理がある比喩ではありますが。

マニュアル車の運転は、あらゆる状況や場面に応じてギアのシフトチェンジを行います。
クラッチ操作もあります。
それができない、あるいは楽をしたい人は、当然オートマを選択することになります。
もっとも、今では市販車のラインアップもマニュアルが無かったりすることが多くなってきていますが。
半クラッチが何かを知らなくても車の運転に支障をきたすことはありません。

さて、ルーターを購入して、パソコン2台をどうにかLAN接続されている人も多いでしょう。
ルーターはデフォルトのまま、DHCP ON で使い、パソコンもDHCP を使えば、面倒なあるいは難しい設定は必要ありません。
誰でも? ネットワークに接続できてしまいます。

「思想」あるいは「志向」によっては、パソコン側での設定は手動で行う場合があります。
家庭内LANの規模でしたら、あまり難しい学問を深追いすることもありませんが、
 IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNS(ネーム)サーバアドレスなどを設定することになります。
一時期、私はルーターのDHCPをOFFにしていたこともありましたが。
DHCP ON がインターネット接続の条件では決してありません。

ところで、このDHCP ですが、本来は「誰でも」ネットワーク接続が「簡単」にできるように-ではありません。
現実のLAN接続は確かにそうですが、この場合はローカルエリア接続で「ローカルIPアドレス」です。
インターネットに接続するときは、「グローバルIPアドレス」でアクセスする必要があります。
そして、インターネットに接続したい場合はプロバイダと契約をしますが、このプロバイダからIPを割り当ててもらっているわけです。
プロバイダは国内に数百社あると言われていますが、一社当たり会員数も数万人から数百万人になるのでしょうか。
さて、この会員一人一人にグローバルIPを割り当てていたら、プロバイダの持っているアドレスの範囲では足りなくなることもあるでしょう。
ましてや、旧来のIPアドレスの決め方では、世界的にもIPが枯渇するのは時間の問題と言われています。
このように、一人一人に(契約者ごとに)固定したIPアドレスを割り当てるのではなく、接続するときに空いているIPを(自動的に)割り当て、終了したらそのIPを開放して、また違う人が接続してきたときにそのIPを(自動的に)割り当てるようになっています。
このような働きをするのがDHCPサーバです。
IPアドレスを「皆に」「その都度」「自動的に」「割り当てる」のが役目です。
普通は、インターネットに接続していても自分のIPアドレスを意識することは無いと思いますが、常に同じグローバルIPアドレスになっているわけではありません。
環境によって変わりますが、ひどい場合には1日に数回、そこまで行かなくても2-3日経てば違うIPになっていると思います。

通常は、プロバイダから「貴方のIPアドレスは xxx.xxx.xxx.xxx です」と言われることは無いわけですが、技術的理由によって固定IPアドレスサービスを申し込めば、ある範囲のIPが割り当てられます。
(対応できない業者もあります)
このようなサービスを利用するユーザーは、自分でWEBサーバーやメールサーバー、DNSサーバーを建てたりするのです。

DHCP機能を別のイメージで言えば、飛行機の座席指定ですね。
座席を指定してからでなくては、誰も搭乗することはできません。
「おまかせ」でやってもらうのが「DHCP」。
自分で指定するのが「手動設定」です。
同じ席をダブッて指定することが出来ないのはご存知の通りです。

このブログ記事について

このページは、maruが2010年8月 8日 16:01に書いたブログ記事です。

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